【サッカーW杯】寝不足の日々に素敵制度導入 日本代表の試合翌日「遅刻OK」の企業 理由をつけてズル休みをする者も大きな顔で出勤

ロシアW杯で、決勝トーナメント進出を決めた余韻が残る29日朝、職場で眠たい目をこすっている人も多いだろう。そんな中、W杯のサムライブルーの試合翌日は「遅刻してもオーケー」というすてきな制度を設けた企業がある。

 就業時間が午前9時半~午後6時半のインターネット広告会社「ファンコミュニケーションズ」(渋谷区)では、日本戦の試合開始時間が深夜の場合、夜通し応援する社員を気遣って「スポーツ観戦推奨時間休暇」の通達を出している。

 キックオフ時間が午後9時のコロンビア戦を除き、深夜0時、午後11時にキックオフのセネガル戦とポーランド戦では「翌日の遅刻オーケー」とした。広報の佐藤吉勝さんは「時間単位の有給休暇取得という形で遅めに出社してもらっています。厳密に『何時まで出社』と決めませんでしたが、社員は正午前には働いていました。好評ですよ。眠い目をこすって仕事をするより、休養を取ってしっかり働いてもらうほうがいいです」と話す。

 ボケボケの頭で働くより、午前中の仕事を捨てて集中して働くほうが結果を出せるのは理解できる。

 導入には「罪悪感がなくなる」というメリットも。サッカー好きの中には、ありもしない理由をつけてズル休みをする者もいる。大義名分があれば大きな顔で“重役出勤”できるというものだ。

 そもそもは2013年6月のW杯アジア地区最終予選の日本対オーストラリア戦で、特別に1時間早めの帰宅を認めたことが始まりだ。それ以来、代表戦当日の退勤時間・翌日の出勤時間に柔軟な対応をしてきた。

 次の試合は深夜3時から。勝利の余韻にひたる佐藤さんも「試合終了は完全に朝ですね(笑い)。出社を何時にしましょうか。昼過ぎか、いや、午後3時。うーん」とうれしい悩みに頭を抱える。この制度なら多くの企業に広がってほしいものだ。

6/29(金) 17:44
東スポWeb
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