【三重】紀北町の銚子川で新種のヨコエビ発見

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180629/k10011501281000.html

三重 紀北町の銚子川で新種のヨコエビ発見
2018年6月29日 19時16分

エビやミジンコなどの仲間、ヨコエビの新種が、三重県紀北町を流れる銚子川の河口近くで見つかり、「チョウシガワメリタヨコエビ」と名付けられました。
新種のヨコエビは、広島大学の富川光准教授などが平成26年1月、紀北町の銚子川の河口から800メートルほど上流の、海水と淡水が混ざった汽水域で発見しました。

富川准教授によりますと、体長は5ミリから1センチ程度で、ほかのヨコエビと比べ、尾のような2本の脚が細長く、内側に向かって曲がっているなど体の特徴が異なっていました。

このため、去年からことしにかけて遺伝子について詳しく調べたところ、新種のヨコエビだと確認されたということです。

富川准教授らの研究グループは、川の名前にちなんで「チョウシガワメリタヨコエビ」と名付け、先月末、ブルガリアの学術雑誌に論文を発表しました。

富川准教授は「銚子川の生物の多様性を示す意義深い発見だ。今回見つかったヨコエビは汽水域に生息する世界でも珍しい種類なので、今後は調査範囲を広げて分布や進化の過程なども調べていきたい」と話していました。

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