【大分】日田で激しい雨 2千人に避難勧告

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日田で激しい雨 2千人に避難勧告
2018/06/29 15:30

 県内は29日午前、北部、西部を中心に非常に激しい雨が降った。日田市椿ケ鼻では、午前8時28分までの1時間に42ミリの雨量を観測。市は河川の氾濫や土砂災害の危険性が高まったとして、大鶴、小野両地区の857世帯2205人に避難勧告を出した。

 午前11時半現在、市内の122人が公民館などに避難している。

 大鶴、小野両地区は昨年7月の福岡・大分豪雨で甚大な被害を受けた。大鶴公民館には44人が「早めの避難を」と、水や衣類を持って集まった。
 防災端末で避難を呼び掛けた上宮(じょうぐう)町の藤井隆幸自治会長(69)は「久しぶりの強い雨で川の水位が上がっていた。豪雨で崩れたままの斜面から水が噴き出して怖かった」。

 市中心部の複合文化施設アオーゼには57人が避難。妻と身を寄せた鈴連(すずれ)町の北口伴幸さん(85)は「年寄りだけで自宅にいるのは不安」と話した。
 大分地方気象台によると、28日午後9時の降り始めから29日午前11時までの総雨量は▽椿ケ鼻 78・5ミリ▽日田 69・0ミリ▽耶馬渓 39・5ミリ▽玖珠 34・5ミリ―など。
 県内は30日も前線や湿った空気の影響で雨や曇りとなり、雷を伴って激しく降る所がありそう。同日正午までの24時間予想雨量は▽西部 100ミリ▽中部、北部 80ミリ▽南部 60ミリ―となっている。

 JR九州大分支社によると29日午前、大雨の影響で、大分―博多間の特急ソニックに運休や遅れが出た。