【社会】特殊詐欺被害13億円減=なお高水準、少年摘発倍増-今年上半期・警察庁

特殊詐欺被害13億円減=なお高水準、少年摘発倍増-今年上半期・警察庁
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 今年上半期(1~6月)に警察が把握した振り込め詐欺など「特殊詐欺」の被害額が、昨年同期比約13億3000万円(7.1%)減の約174億9000万円で4年連続の減少となったことが2日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。認知件数も8197件と同672件(7.6%)減少したが、被害額とともに依然として高水準にあることが示された。

 警察庁は「還付金詐欺の大幅減で全体の数は減っているが、おれおれ詐欺は増加しており、極めて深刻な状況が続いている」と指摘した。
 摘発人数は1325人で、同269人(25.5%)増。うち少年(14~19歳)は182人から368人に倍増し、全体の27.8%を占めた。
 還付金詐欺は認知件数が同57.0%減の853件、被害額は同52.2%減の約10億7000万円。高齢者を対象とした現金自動預払機(ATM)の利用制限や銀行員による注意喚起の声掛けといった対策が効果を上げたとみられる。(2018/08/02-10:31)