【北朝鮮】「対話のための対話は意味がない などと気炎を吐いていた者が突然、朝日首脳会談のを主張 あぜんとしている」と不快感を表明

【ソウル時事】29日付の北朝鮮朝鮮労働党機関紙・労働新聞(電子版)は論評で、拉致問題について「既に2002年の日本の首相(小泉純一郎首相)の平壌訪問と歴史的な朝日平壌宣言の発表を機に完全に解決された問題だ」と主張した。
 
安倍晋三首相が日朝首脳会談に意欲を見せ、拉致問題での金正恩朝鮮労働党委員長の決断に期待を示したことに関しては「最近まで『対話のための対話は意味がない』などと気炎を吐いていた者が突然、朝日首脳会談の開催を主張し始めたことに、世間の人々はあぜんとしている」と不快感を表明。「(拉致問題の提起で)わが国の対外的なイメージに泥を塗り、過去の清算を回避しようとしている」と批判した。
 
その上で「朝日関係の改善問題は本質的に、日本が過去に(朝鮮半島の)人民に犯した罪を謝罪、清算し、両国人民の利益と時代的要求に即して、新たな関係を結んで発展させることだ」と指摘。「過去の問題が清算される前には何も期待してはならない」と述べた。

(2018/06/29-11:17)
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062900580&g=pol