【天気】関東甲信梅雨明け 37度を超える猛烈な暑さに 29日

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関東甲信梅雨明け 猛烈な暑さに
06月29日 17時50分
気象庁は29日、「関東甲信が梅雨明けしたとみられる」と発表し、このまま確定すれば過去最も早い梅雨明けとなります。
また、29日の関東地方は37度を超える猛烈な暑さになったところがあり、この先1週間程度も暑さが続く見込みで、気象庁は引き続き熱中症に十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、関東甲信は29日も高気圧に覆われて晴れ、この先1週間程度も晴れる日が多くなる見込みで、気象庁は29日午前、「関東甲信が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
関東甲信の梅雨明けは、去年より7日、平年より22日、いずれも早くなっていて、このまま確定すれば、昭和26年に統計を取り始めてから6月の梅雨明けは初めてで、最も早くなります。
関東地方は29日も晴れて気温が上がり、日中の最高気温は、埼玉県寄居町で37度5分、群馬県伊勢崎市で37度4分とことし初めて37度を超える猛烈な暑さとなったほか、前橋市で35度9分、宇都宮市で34度7分、水戸市で33度4分、東京の都心で32度9分、神奈川県小田原市で32度5分など各地でことし一番の暑さとなりました。

30日も各地で気温が上がり、日中の最高気温は、埼玉県熊谷市で35度、前橋市で34度、東京の都心と宇都宮市水戸市で33度などと予想されています。
関東地方はこの先1週間も平年より気温が高い日が続き厳しい暑さとなる見込みで、気象庁はこまめに水分をとり、適切に冷房を使うなど、引き続き熱中症に十分注意するよう呼びかけています。

最高気温が32度5分まで上がった神奈川県小田原市の観光地、小田原城址公園では、観光客らが日陰でかき氷を食べて涼んだり、作業員が汗をかきながら花の手入れをしたりしていました。

かき氷を食べていた長野県松本市から来たという70代の女性は「松本市は朝晩と涼しいのでこちらは暑くてかき氷がおいしいですね。暑いので、お城に登るか考え中です」と話していました。

また、花の植え替え作業をしていた70代の男性は「暑くてかなわないです。梅雨が明けるまでにしょうぶの植え替え作業を終える予定でしたが、早く明けてしまいました。大変です」と話していました。

戦国時代さながらのかっちゅうの着付け体験を担当する女性は「暑さの影響かふだんの平日の半分しかお客さんが来ていません。あまりの暑さでかっちゅうを着ていられず、お客さんはすぐに受け付けにもどってきます」と話していました。

過去最も早い梅雨明けを歓迎する声もあります。
宇都宮市で70年以上氷の販売を行っている「舘野氷店」は最近、暑い日が続いていたことから1.2トンもある氷の塊を仕入れ小分けにするなどして追加の注文に備えていました。
過去最も早い梅雨明けを受けて店では、幼稚園の夕涼み会や小学校の夏祭りなどさらに多くの注文を期待しています。
店主の舘野昇さんは「正直、暑いのはあまり好きではありませんが、商売としては書き入れ時です。頑張らなくてはいけないですね」と話していました。