【W杯】渋谷スクランブル交差点でスリ急増 長野県から来た男性(21)「盛り上がると思って渋谷に来たけど、次は家のテレビで見ます」

毎日新聞 2018年6月29日 17時01分(最終更新 6月29日 17時31分)

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警視庁渋谷署が遺失物届の受け付けをするために急きょ設置したワゴン車に列を作るサポーター=東京都渋谷区の渋谷駅前交番前で2018年6月29日午前2時半、金森崇之撮影

 サッカーW杯の応援で大勢の若者が集まる東京・渋谷駅前のスクランブル交差点で、スリの被害などを訴える人が急増している。人混みでもみくちゃになる中、財布を抜き取られたり、痴漢に遭ったりするケースが多く、警視庁は注意を呼びかけている。

警視庁渋谷署が遺失物届の受け付けをするために急きょ設置したワゴン車に列を作るサポーター=東京都渋谷区の渋谷駅前交番前で2018年6月29日午前2時半、金森崇之撮影
警視庁渋谷署が遺失物届の受け付けをするために急きょ設置したワゴン車に列を作るサポーター=東京都渋谷区の渋谷駅前交番前で2018年6月29日午前2時半、金森崇之撮影
 サッカーW杯の応援で大勢の若者が集まる東京・渋谷駅前のスクランブル交差点で、スリの被害などを訴える人が急増している。人混みでもみくちゃになる中、財布を抜き取られたり、痴漢に遭ったりするケースが多く、警視庁は注意を呼びかけている。

 スクランブル交差点での「お祭り騒ぎ」は、2002年の日韓W杯のころから目立ち始め、近年はスリ被害の申告が増えていた。今大会でも相談が相次いでおり、渋谷署は2戦目のセネガル戦から、駅前に臨時の遺失物届の窓口を設置した。
 日本代表が決勝トーナメント進出を決めた29日未明には何十人もの人が窓口に列をなしていた。神奈川県伊勢原市の大学2年の男子学生(20)は「交差点でハイタッチをしていた時、背中のリュックが開けられ、財布がなくなっていることに気付いた」と話した。長野県松本市から来た男性(21)は「盛り上がると思って渋谷に来たけど、次は家のテレビで見ます」と肩を落としていた。
 次のベルギー戦は3日未明(日本時間)。史上初となる8強進出を決めれば、再び混乱や被害が懸念されるとして、警視庁は警戒を強化する。【金森崇之】